透けにくく、破れにくく、美しい
印刷紙のクオリティを高めるハリマの技術
印刷紙のクオリティを高めるハリマの技術
昔に比べると、新聞にもめっきりカラー印刷が増えましたね。その新聞紙が薄く軽くなり、白みを増していることにお気づきでしょうか?
薄い紙にカラー印刷すると裏側に透けて見えやすいものですが、最近の新聞紙は透けにくくなっています。これは「填料」と呼ばれる無機粒子を紙に抄き込んでいるため。填料は印刷物の品質向上に欠かせないものですが、使用量を増やすと紙の強度が低下します。また、オフセット印刷では印刷時に水を使うため、紙の耐水性を強めるサイズ剤を加えるのですが、填料がサイズ剤の効果を落としてしまう難点がありました。
紙の強度や耐水性が低下すると、印刷時に紙が破れやすくなり、紙面に粉がふいたり、インキの着肉不良が起きたりします。そのためハリマでは、これら印刷適性の改善に効果的な表面紙力剤(紙に必要な強度を与える薬品)や表面サイズ剤を開発し、製紙会社にご提供しています。表面紙力剤や表面サイズ剤は、できあがった紙の表面に塗工する薬品ですので、紙を抄く際に添加する内添薬品とは異なり、製紙会社での排水負荷も抑える効果があります。
新聞以外にも、私たちの周りには美しい印刷物があふれています。その美しさ読みやすさを、ハリマの表面紙力剤と表面サイズ剤が支えているのです。